GRAFLEX XLは1965年にGRAFLEX社が発売した、プロ向けのプレスカメラです。
3種類のボディとレンズを組み合わせられる一台。
非常にシンプルなデザインで最低限の機能を装備したカメラであるため、持ち運びしやすくカバンに入れてもかさばらない特長があります。
一つはレンジファインダーを搭載したカメラ(XL)であり、二つめはファインダーなしのボックスタイプのカメラ(XLS)です。
三つめは広角専用の薄型ボディカメラ(XLSW)で、これらは各レンズとポラロイドバックやグラフロックバックと組合せられます。
4種類のスペーサーをボディとバックの間にはさむことで接写が可能になるなど、アクセサリーを豊富にそろえたシステムカメラです。
用途やシーンに合わせてカスタマイズできるため、プロにとっては非常に重宝できる名機になります。
XLのレンジファインダーカメラには、80mm、100mm、180mmのブライトフレームが表示されるため、フレーミングのズレを心配する必要はありません。
レンズはカール・ツァイス、シュナイダー、ローデンシュトックといった世界的に有名なレンズメーカーのラインアップをそろえているため、当時どれだけ人気が高かったかは想像できるでしょう。
アメリカのシンプルでカスタマイズ性に優れた名機は、コレクターだけでなく実戦でフィルムカメラを使うユーザーにも一目置かれる商品です。